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安さは利点ばかりではない

中古車の個人売買は、店で購入するよりも安く買うことができます。
買取り業者や販売業者が間に入っていないために、売る側は高く売れ、買う側は安く買うことができます。

中古車の最大の利点は、値段の安さなのですが、個人売買ですとさらにその利点は大きくなり、売る側、買う側両者にとって金額面で有益に働くことになります。
この有益な金額面ですが、個人売買にとってはそれがトラブルの基になっているのも事実です。

バイクを買取り業者に売る際には、現金が行き来します。
安い金額の場合は、その場で支払われるケースもあります。中古車を購入する際にも、現金が行き来します。
ローンで購入して支払いは翌月からだとしても、ローン会社から店に入金されて店はバイクを納品します。

つまり売る側は、バイクを納品してから現金を。買う側は現金を支払ってから、物品が手に入るということです。
これは客観的に見ると、現金取引ではありません。客側が不利といえる条件ですが、店側は会社であることが多く、店自体が詐欺でない限りは、逃げることができません。

また国側としてもそのようなことが起きないように法律も整備されています。
店側は逃げることができないのですが、客側が逃げることができます。
そのため現金取引ではなくとも、店側は商売ができるのです。

個人売買での金銭トラブル

さて個人売買ですが、間に業者が絡んでいませんので、現金取引が理想となります。
現金取引でないと、どちらかが騙そうと思えば、簡単に騙せてしまうのです。
最近ですとインターネットのオークションなどでこの手のトラブルは多発しています。

入金したのに、バイクが送られてこない。
バイクを送ったのに入金されないなど、先に行動をしたほうが騙されてしまうのです。
これはバイクに限らず、オークションでは問題にされていることで、それまで取れていた連絡がとれなくなり、警察沙汰も多発しています。
この手の問題は評価などを参考にする場合もありますが、バイクとなると高額になりますので、やはり代引きができる陸送を使うのが一番のようです。

オークションは知らない人を相手にするので、気をつける人が多いのですが、案外とトラブルが起こりやすいのは知人や知人の紹介である場合です。
知らない人ですと現金(バイク)と引き換えでないと商談を成立させないという人が多いのですが、顔見知りが相手ですとその点がかなり緩くなってしまいがちです。

手付け金のみで残金の支払いが行われなかったり、月末に支払われるはずが入金がなかったりと、金銭トラブルが多発します。
知人であるため対人関係を考え請求が躊躇いがちになりますが、知人であるがゆえに契約も口約束が多く大きな問題へとなります。

個人売買は安い中古車を、より安く購入することができますが、業者が間にいないということは、この手のトラブルが起こらないように、自分で管理しなくてはいけないということでもあるのです。