★富士山の山梨県側の山麓から富士山五合目までを結ぶ富士スバルライン
「富士スバルライン」の愛称で親しまれる、富士山有料道路は、山梨県富士河口湖町から富士山五合目付近を結ぶ約30kmの有料のドライブウェイです。
よく似た名称の「富士山スカイライン」は、静岡県側(富士宮市)の山麓から五合目までの通行無料道路です。
「富士スバルライン」はアカマツ、ツガ、シラビソなどの森林帯を進むに従って、高山ならではのダイナミックなパノラマが展開し、料金所から約40分走って、標高約2,300mの五合目に到着します。
沿線には、カラマツの古木が盆栽のように点在する御庭、奥庭と言われるスポットがあり、普段見ない景色を楽しむ絶好の機会です。
富士五湖を眼下に臨み、南アルプス、八ヶ岳、秩父山地を見渡せる絶景の眺望は、まさに天と地の境といわれる別天地です。
富士山登山は夏季限定であることから、夏期は富士登山客で大変混雑するため、交通渋滞の防止と環境保護のため、毎年7月上旬~8月末にかけて、マイカー規制が実施されています。
規制期間中は、終日通行止めとなり、対象は、自家用車(レンタカー含む)、自動二輪車、原付バイクで、規制外はバスや自転車などですので気を付ける必要があります。
2016.8現在の5月から10月の月別営業時間は、5月3:00~18:00(下り終了時間19:00)、6月3:00~20:00(下り終了時間21:00)、7月・8月・24時間(ただし通行規制)、9月24時間(試行)、10月3:00~18:00(下り終了時間19:00)となっており、季節や時間帯によって異なる風景が楽しめることは間違いなさそうです。
特に9月の終日営業は、今後どのようになるか楽しみですが、一度は走ってみたいところです。
125cc以上のバイクの通行料は、往復1,640円で決して安くはないのですが、季節や天候、時間を考えて走れば決して高くはないはずです。
★ツーリングプラン上での注意点
富士スバルラインは、路面状況・気象条件がよければ営業時間内であれば通行できます。
ただ、積雪や路面凍結の恐れがある場合や強風の影響で走行に危険がある場合は、通行止めや営業時間の変更がされますので情報の確認が必要です。
スバルライン(有料区間)の制限速度は、50km/hですが、カーブが多いので、特に、下り線の走行に当たっては、速度超過に注意してください。
また、登山をした後の運転は、ぼんやりした運転になりがちで危険ですので休憩を取るなどして安全運転を心がけましょう。
さらに、スバルラインは、山麓から五合目まで標高差が約1,500mもありますので、距離30kmの道路の所々で天候が変わることがありますし、鹿や狸などの野生動物の飛び出しにも気を付けなくてはいけません。
このように、平地の道路とは異なる山岳の道路だということに留意して無理のないプランを立てるようにしましょう。