★2003年からマイカー規制となり一般車両が入れない山岳道路
北アルプスの南端を走る観光道路で、標高1,684mの岐阜県側の平湯峠を起点とし、標高2,702mの乗鞍岳畳平を終点とします。
乗鞍スカイラインは、日本一の高所を走行できる雲上のスカイラインとして有名で、眺望も格別なので、大変人気のある観光道路です。
乗鞍岳は、最高峰の剣ヶ峰を含め、摩利支天岳、富士見岳など3,000mクラスの山々が連なり、23の峰、7つの湖、8の平原を擁し、壮大な自然を感じることができ、まさに雲上の世界の眺望が広がります。
乗鞍岳は高山植物が自生しており、初夏には、白、ピンクなど様々なカラフルな色の花を楽しむことができます。
国立公園の特別保護地域に指定されており、特別天然記念物の雷鳥を始め、高山植物等、貴重な動植物が多数みられます。
絶景に加え、珍しい動植物の人気も重なり、乗鞍スカイラインは夏季を中心に、観光客のマイカーで溢れ著しい排気ガスや心無いマイカー客による高山植物の摘み取り行為やゴミの持ち込み行為が目立つようになりました。
そこで、自然破壊が進むことを懸念して、2003年から通年マイカー規制となり、一般車両は通行ができなくなりました。
現在は、乗鞍岳山頂方面に行く場合は、シャトルバスに乗り換える必要があります。
通行できるのはバス・タクシー・自転車で、スカイラインの営業期間は、概ね5月15日から10月31日で、営業時間は、5・6・10月は7:00~18:00、7・8・9月は3:30~18:00です。
★乗鞍スカイラインを通って山頂付近へ
山頂周辺の観光には、「平湯温泉(平湯バスターミナル)」や「ほおのき平バスターミナル」にバイクを駐車して、シャトルバス等を利用して乗鞍岳に登ることになります。
気を付けたいのは、乗鞍岳の標高の高さで、バスターミナルでは晴れていても、山頂の気候は荒れているということも多いのです。
北陸や中部地方のツーリングの途中に思い立つ場合もあるかと思いますが、防寒対策はきちんと考えておかないとひどい目にあいます。
バスは、平湯峠を通って乗鞍スカイラインに入りますが、山頂まで30分強で到着します。
紅葉シーズンに行けば、木々は色づき絶景を見ることができます。
山頂に着くと思いのほか気温差を感じますが、空は澄み切って、雄大な自然と絶景を望むことができます。
畳平の山頂付近には、背の高い樹木は見当たらず、広々とした高原の風景が広がります。
この山頂部分は、中部山岳国立公園に指定されており、飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)などの日本アルプスを見渡すことができます。
トレッキングコースがありますので、山登りの装備でトレッキングを楽しむ人も多く、準備をして併せて楽しんでみてはいかがでしょう。