ベテランに頼もう
中古車を購入する際には、バイクというものを総合的にチェックする必要があります。
これは正直、初心者には不可能といえる作業です。
そのため最良の策として、ベテランの人に頼むという方法があげられます。
ベテランの人と一緒に、店を周り、すべてをチェックしてもらうという方法です。
もう一つは、ベテランの人のいきつけのショップを紹介してもらうことです。
ベテランの人のいきつけの店ですと、問題が生じてしまうと、店側は常連の人の顔を潰すことになります。
ショップも商売ですので、常連さんの顔を潰すことは極力避けたいのは当然であり、常連としても紹介者の顔を潰すようなマネはしたくないのが人情です。
ですがこの2つの方法は、いくつかの問題があります。
中古車選びとしては、失敗ではありません。
しかし購入する側としては、好みや憧れのバイクが買えるとは限らないということがあります。
ショップやバイクを紹介するというのは、上記したように信用問題でもあります。
その人が扱える、故障が起き難いといった、その人の腕やレベルに合ったバイクを薦めがちになります。
具体例ですと、免許取立てで原付も乗ったことがなく、機械にも疎い人が、80年代の2ストロークのバイクが欲しいと言うとします。
飛び込みの店ですと当然販売してくれますが、ベテランの人はまず薦めません。
バイクに慣れていないと事故や転倒する可能性がありますし、故障はまず100%間違いありません。
自分たちが経験しているからこそ、初心者には薦めたくないバイクというのもあるのです。
最初買ったバイクが原因でバイクを降りてしまうといったことがないように、ベテランの人は安全なバイクを薦めてしまうのです。
しかし2台目、3台目のバイクとなると、自分で選びたくなるのが普通ですし、バイク乗りが周りにいない人は自分で選ばなくてはいけません。
その場合はまず、ショップから選ぶ必要があります。
最初に書いたように、総合的にチェックするためには、まずショップから選ばなくてはいけません。
新車を購入する際には、各メーカーの正規販売店で買うことをお勧めしますが、中古車の購入はお勧めはしません。
中古車の購入では在庫の多い店がありますが、これも良し悪しです。
少ない店は、オークションから仕入れてくるのですが、完全に自分の理想と一致するわけではありませんので、中古車を選ぶというのは非常に難しいこととなります。
中古車のデメリットとして、故障するリスクが高いというのがあります。
そのためショップ選びは、そのアフターフォローができるしっかりとした技術がある店というのが上げられます。
機械的なチェック
バイクの機械的なチェックとしては、まず歪みがないことです。
大きな転倒や事故ですと、全体的に歪んでいます。次に油漏れです。
エンジンは当然として、サスペンションなどからもオイルが滲んでいないかをチェックします。
全体の見方としては、ハンドルのブレをチェックしておきます。
タイヤの残り溝や、ブレーキの残量もチェックしておきます。
消耗品の残量は、購入後の出費に関わってきますので購入額と比較して考えましょう。
店の奥にある埃が被ったバイクは、時間が経っている場合が多いですので、ゴムの傷みが考えられます。
難しいと思われますが、ショップ選びを間違えなければ酷いバイクには当りませんし、もしもの場合にも備えてくれるでしょう。