インジェクションとは何か?
インジェクションとはエンジン内にある燃料噴射装置のことで、センサーとコンピューターを用いて車の状態を把握し最適な燃料を噴射する特殊なシステムとなっています。
このように電子制御式の燃料噴射装置がインジェクションなのです。
このインジェクションは手のひらに収まるぐらいのサイズで4気筒エンジンなら4つ、4気筒エンジンなら6つ搭載されている燃料噴射装置です。
この燃料噴射装置としての機能をアナログで行うのがキャブレターであり、デジタルで行うのがインジェクションになります。
インジェクションは車やバイクを動かすために不可欠な部品であり、トラブルがあるとまともにエンジンが動かなくなるのです。
キャブレターとの違いは?
先ほど記載したように燃料噴射装置としての機能をアナログで行うのがキャブレターであり、デジタルで行うのがインジェクションになります。
今ではコンピューター制御が当たり前となっているのでインジェクションが主流ですが、一昔前はキャブレターを用いていたのです。
ただし、キャブレターは車の状態を把握し最適な燃料を噴射するといった機能までは備わっていないので、インジェクションに比べると燃費が悪くなってしまうとか、天候などの不確定な要素によって安定しないことがあります。
部品単位で交換可能であることやメンテナンスがインジェクションよりは用意であるというメリットはありますが、今では技術の進歩によってインジェクションの整備性も格段に向上しているのでインジェクションならではのデメリットも薄れつつあります。
故障原因は一体何か?
インジェクションが故障するとまともにエンジンが動かなくなるので排気量が減少してパワーが低下したりトルクが低下してしまいます。
すべてのインジェクションが壊れてしまうとエンストも発生してしまうでしょう。
インジェクションが壊れてしまう原因は燃料がうまく噴射できなくなってしまうことにありますので、多くは燃料の燃焼によって発生してしまうカーボンや燃えかすであるスラッジ、そしてスラッジの原因となっている油膜状の汚れであるワニスなどが目詰まりを起こしてしまうことです。
滅多に車やバイクに乗らない人はそれだけ固着する可能性が高いので注意しましょう。
おすすめの洗浄方法について
基本的にインジェクションのトラブルは目詰まりにありますので、目詰まりを解消できるような洗浄ができればトラブルが解消できるケースが多々あります。
簡単な方法では燃料タンクにインジェクタークリーナーといった燃料添加剤を入れることです。
給油口から洗浄剤を入れるというシンプルな方法なので、なんとなくパワーが低下したとかトルクが低下したと感じる方は試してもらいたいです。
他にもインジェクターを徹底的に洗浄できる専用機を使うという方法もありますが、これを持っている人はほとんどいないので自動車整備工場で働いている方など限定的な方法となってしまうでしょう。
あとはインジェクター自体を取り外して超音波洗浄機で洗ってしまうことです。
こちらも一般の方では行えない作業なので注意しましょう。