空冷エンジンはオーバーヒートしやすい
空冷方式での冷却が主流なバイクは、構造がシンプルなのでパーツが少なく、パーツ交換のコストが安くすみます。
走行しながら自ら冷やしていくので、特に何かしなければいけない事もなく楽です。
軽量化できるので小柄な体形の人でも扱いやすい、など水冷にはないメリットが多々あります。
ただし渋滞になると風が当たりにくいため、オーバーヒートをおこしやすくなります。
昨今はバイクが高機能した分、パーツが増えてきて空冷では冷えにくくなっているのが現状です。
それゆえ空冷エンジンが希少になってきています。
季節の影響を受けやすい難点もあります。
空冷を採用しているメーカーもありますが、多くは海外です。
空冷をめぐる環境は少しずつ厳しくなっています。
中古で購入してファンもついていないバイクの場合は、どう対処すべきかが悩みどころでしょう。
オーバーヒートの原因は他にもあり
空冷であるゆえに天候の影響を受けやすいのは、エンジンの焼け付きや他パーツの破損につながるので、できるかぎり避けたい点です。
オイルの劣化が原因で、エンジンが摩擦熱を帯びて、オーバーヒートを起こす事もあります。
空冷であっても電動ファンがあれば問題はないでしょう。
電動ファンがない、正真正銘の中古だったら、特に渋滞時は要注意です。
空冷でなくてもバイクは熱を帯びやすい性質があるので、暑い季節は特に注意が必要になります。
オーバーヒートが起きると、生じる症状
オーバーヒートが発症した時は、前触れのような事は起きないのか、気になります。
煙が出てくるようなら、それこそ燃えだす寸前なので危険です。
そこまで行く前にがりがりっと、ひっかくような音がしてきます。
急激にスピードが出なくなり、急停止します。
そのままエンジンがかからなくなるのです。
もしもこうした症状がでたら速やかに対処しましょう。
オーバーヒートをおこしたら、どうしたらいいか
オーバーヒートを起こしたら、ともかくも冷やす事が大事です。
停止してしまったら、エンジンがかからないので、押して歩くしかありません。
安全で涼しい場所に移動して、しばしの休憩をとりましょう。
渋滞時に移動するのは大変な場合もありますが、これが一番の方法です。
重度になると再起動するのは、リスクが高いので、最悪JASにSOSを出すのも方法の1つになります。
くれぐれも水をかけるなど、はやまった事は避けるのが肝心です。
オーバーヒートを起こさないために、やっておきたい事
エンジンを酷使しないのが良いので、シフトチェンジをこまめにしながら、バイクの回転数を下げるテクニックを身につけておくと、役にたちます。
長時間ツーリングをするなら、こまめに休憩を取るのも重要です。
後付けファンを設置してみるのも良いでしょう。
他にもさまざまできる事はありますので、試されることをおすすめします。